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はじめに
娘は、未経験30歳で、航空会社グランドスタッフ(GS)、その後、32 歳で客室乗務員(CA)に採用され、現在は、外資系フルサービスキャリアのCAとしてフライト勤務に従事しています。
娘が就職活動についていろいろ相談してくるので、私は、娘の就職アドバイザーのような役割を果たしました。
その過程を振り返り、娘と同じように航空会社への転職を考えている方に向けて、一事例としての情報発信を決めました。
航空会社によっても違いがあるので、応募にあたって、経験上、役に立った基本的な情報を中心にお伝えして行きます。
航空会社に就職したいと考え始めてから
実際に、本気で航空会社就職活を考え始めたのは、28歳になってからです。
高校卒業後、海外の英語コ-スに入り、そこから、大学予備コース、専門コースへと進みました。卒業まで、挫折もあり、休学して日本に戻ってアルバイトをしてみたり。とにかく時間がかかりました。ようやく卒業にこぎつけたのが、28歳でした。
ちょうどタイミングが悪いことに、コロナで航空会社がひっ迫した状態になった頃です。せっかく、今までのモヤモヤが消えてCAを目指したいという気持ちが強くなったのに、実際の就職にこぎつけるまでにブランクになってしまいました。
まったく航空会社での勤務経験がなく、まずは、ハードルがCAより低いと思ったのか、グランドスタッフ(GS)に応募しました。その中の1社に採用されました。
学生時代から航空会社就職を目指してきた新卒の一斉採用とは異なり、既卒で個人応募の場合、難しい点がいくつもあります。また、ケース・バイ・ケースで、個々の状況によって違います。
当然、新卒であれば20代前半ですから、体力面では有利かもしれません。
娘は、30歳を過ぎ、年齢をかなり気にしていました。しかし、実際には、30歳を越えれば採用の可能性がなくなるかといえば、そうではないのです。
既卒で、社会経験を持っていれば、逆に、それがプラスに働くこともおおいにあります。
現実的には、様々な航空会社の客室乗務員オープンデー(面接)に何回も出かけ、ハードルの高さを実感して帰って来ていました。
時間とお金をかけて、面接に参加したわけですが、失敗の経験が無駄だったわけでもありません。何度もチャレンジしているうちに、要領をつかんで行ったようです。また、熱意と忍耐も加わりました。
客室乗務員(CA)の仕事と自分の適性
まず、客室乗務員(CA)に応募するにあたっては、身長や視力など、基本的な身体的条件がクリアされていなければなりません。
少し近視気味でしたが、普段、裸眼で問題なく過ごしている娘は、応募のために、眼科でコンタクトレンズを購入しました。
募集要項に基づいて、まず、書類選考のための応募書類を作成し、提出するところからスタ-トです。
書類選考を作成する時点でCAという職業が自分に合っているかも考えてみなければなりません。
一見、華やかなイメージがありますが、業務の実態は厳しいものがあります。
自己紹介や応募の動機などをビデオで送るように求められる場合もあれば、履歴書と応募理由などのエッセイを求められる場合など、応募先によって異なります。
書類選考に通ると、オープンデーでの面接に呼ばれます。外資系であっても、ほとんど日本の会場で行われることが多く、情報を見逃さず、応募したい航空会社があれば、応募することが大切です。
年に1度とは限らず、同じ会社が、何度かオープンデーを設けている場合もあり、世界各国で実施している会社も多くあります 。
グループ面接を通過しなければならないので、グループの中で控え目で、まったく発言できないようでは、次の段階に選ばれる可能性は少なくなります。
個別面接は、どの段階かで行われますが、第一印象で決まりといった場合も少なくないようです。
最終段階に残れば、ほぼ採用が決まります。後で結果の連絡があり、次のビザ申請に進みます。
外資系の場合は、その航空会社の海外本拠地が採用地になります。フライトに対する体力の問題もありますが、海外生活に適応できるかも問われるところです。
航空会社による違い
応募書類作成の段階から、すでに航空会社によって求められることが異なります。
オープンデーの面接も、形式が異なります。ある航空会社では、1日で終えてしまうところもあれば、3日を要するところもあり、まちまちです。
娘の場合、第1段階で落とされて、早々に帰ってきたこともありました。
1日目の選考に残り、慌ててその日のホテル宿泊予約に悪戦苦闘したりもしました。結局、最終選考には残れず、3日目の面接までは行けずに、しょげて戻ってきたこともありました。
面接会場が東京の場合もあれば、大阪の場合もあります。
応募するための準備
航空会社の応募は、CREWNETがメインの情報源です。頻繁にサイトをチェックし、情報収集を心がけて下さい。
実際の英語力向上の努力
面接では、英語力と日本語力の両方がチェックされます。プレゼンテーションのこともあれば、ディスカッションのこともあります。アナウンスを読むというケースもあったりします。
大事なのは、コミュニケーションが十分にできることです。
採用に至っても、ビザ申請のための手続きから始まって、現地でのトレーニング、実際のフライト業務と、すべてに渡って、コミュニケーションは英語で行われることになります。
採用後のトレーニングは、かなり厳しく脱落者も出るということです。
娘も、覚えることの多さや実習の厳しさに、何度もメールで連絡をよこし、泣きついて来ました。
自力で独学が難しい場合は、オンラインの英語コースを受講するのも、1つの選択だと思います。
実際のコースに申し込む前に、資料を取り寄せたり、体験入学をして確かめてから決めるのがよいと思います。
単なる日常会話のレベルではなく、仕事上での同僚とのやり取り、お客様への対応、機内の保安システムに関わることなどをこなすための英語力が必要となります。もちろん、トレーニング中の講義も英語で行われます。
TOEIC スコアの獲得
書類選考または面接の際、TOEICスコアが必要となります。何点以上かは、航空会社の募集要項を確認してください。
応募することに決めたら、 早めにTOEIC テストを受けて、要求されているスコアを達成しておくことが必要です。
娘の場合は、高校以来、TOEIC を受けておらず、その事で、かなりあたふたしました。
接客・サ-ビス業の経験
航空会社勤務の経験があることは、強みになります。ただ、そうした経験がなくとも、役に立つのは、接客・サービス業の経験です。
娘は、グランドスタッフに応募した時、航空会社の経験はありませんでした。しかし、前職は、韓国ショップの店員でしたし、短期アルバイトで、デパートの化粧品売場の仕事経験もしたことがありました。
そうした経験がまったくなければ、ココナラのサイトが役立つかもしれません。
スキンケア
航空会社によっては、面接時に肌のチェックをするところもあります。タトゥーはダメですが、ケガヤスリ傷のあとが残っていたりしてさえも、落とされる原因になったりします。
まとめ
娘の客室乗務員への応募をもとに、転職のための情報を提供しました。
情報収集には、CREWNET サイトをチェックすることが必要です。
応募にあたっては、英語でのコミュニケ-ション力を高める努力が求められます。 各航空会社が要求するTOEIC スコアを獲得しておくことが必要です。
航空会社での勤務経験がなくとも、接客・サービス業の経験は役立ちます。
客室乗務員を目指す上で、このブログが転職支援のきっかけとなれば幸いです。